こんにちは!
CAMEOのサンプルアルバムやWEBのデザインなどを担当している、スタッフMです!
そういえば、私たちアルバム屋さんの目線だと、
アルバムはどういう基準で選んだ方がいいのか?
このことについてお話していませんでしたね😌
というわけで、今日はアルバムを選ぶときのコツなどをお話していきます💡
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❶ 二種類の「カット数」について
まずはじめに、どの会場のアルバムにも
・撮影カット数(撮影枚数)
・編集カット数(編集枚数)
この2つがあります。
はじめに《撮影カット数》とは、お客さまのお手元に残るお写真の全カットデータのことで、
私たちの場合は、DVD-ROMに収録してお渡ししています。
ちなみに、ここでいう「全カットデータ」とは、
カメラマンが撮影したオリジナルのお写真すべてではなく、
目つぶりや似ているお写真、ブレているお写真などを省いて、現像をしたお写真のことを指します。
たとえば500カット撮影のアルバムの場合でも、
実際には1000カット以上、カメラマンによっては2000カット以上お撮りしていたりすることもあります😅
次に《編集カット数》とは、アルバムの中に掲載するお写真の枚数のことです。
なので、たとえば、
500カット撮影/80カット編集のアルバムなら、
500カットの中から厳選した80カットでアルバムをお作りするということになります📕
そのため、
撮影カット数が多ければ多いほど、
それだけ選択肢が豊富で、
お二人のお写真だけでなく、ゲストのみなさま、当日の会場の風景、お二人がこだわって選んだ各種アイテムなど幅広く残すことができるメリットがあります。
撮影カット数に関しては、少ないメリットというのはありません。
たとえアルバムに掲載せずとも、お写真のデータさえ残っていれば、
いつまでも“形として” 残せるわけですから、
少なくする必要はない、
というのがアルバム制作のプロからの正直な意見です。
それに、結婚式が終わったあとに
「やっぱり枚数が多いのにしておけば良かったね…」
と思っても、あとから撮り足すことはできないので、
撮影カット数に関しては、
大は小を兼ねるといって間違いありません!
ただ、撮影カット数は多いにこしたことはないのに対して、
編集カット数については、一概にそうとは言い切れません。
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❷ アルバムのサイズとページ数
各会場のパンフレットにはだいたい、
撮影カット数と編集カット数などが掲載された一覧ページがあるので、
みなさん、比較検討する際に数字だけで選んでしまいがちですが、
ここでひとつ、見落としがちなポイントがあります。
それが、
アルバムのサイズとページ数なんです。
たとえば、
次のようなアルバムがあったとします。
【A】500カット撮影/120カット編集(30ページ)
サイズ:21.5㎝ × 29.7㎝
【B】500カット撮影/120カット編集(80ページ)
サイズ:21.5㎝ × 21.5㎝
どちらが正解ということはないのですが、
【A】も【B】も同じ「120カット編集」ではあるものの、
【A】のアルバムは【B】のアルバムに比べて、50ページもページ数が少ないことにご注目ください。
編集カット数は多くても、ページ数が少ない場合、
1ページあたりに掲載する写真の枚数が多い = 写真1枚1枚のサイズが小さく、
ぎゅっとしたレイアウトになることを意味しています。
逆に【B】のアルバムは50ページ多いので、
1ページあたりの枚数をかなり少なくおさえることができますし、
たとえば、見開き2ページ分をメイクシーンに割いたり、
小物類などのイメージカットだけのページを作っても、
それでも十分、お二人のお写真を掲載できるので、
全体的に余韻があるレイアウトにすることができます。
【B】のアルバムのデメリットがあるとすれば、
こういったアルバムの場合、全ページを写真でギチギチにうめてしまうと、
メリハリがなくなってしまうので、意図的に余白をもたせるレイアウトをする傾向にあるので、
余白が勿体無いと感じるお客さまには不向きです。(事前に余白を少なめというリクエストをいただければ、そのようなレイアウトにすることは可能です)
なので、編集枚数だけではなく、
版のサイズやページ数もあわせて比較検討されることをおすすめいたします💡
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❸ 編集カット数が少ないアルバムのメリットは?
結論からいうと、
シンプルなレイアウトがお好みなのであれば、
編集カット数が少ないアルバムの方がおすすめです。
ただ、編集カット数が、もともと少なく設定されているアルバムは、
ページ数も極端に少ない場合が多いので、
私が個人的におすすめなのは、
70〜80ページのアルバムをお選びいただいて、
バランスを重視して、事前に枚数が減っても構わない旨をお伝えいただくことです。
この10年の間にも、アルバムの傾向はかなり変わってきていて、
近年は100カット編集(70〜80ページ)のものが主流にはなってきていますが、
以前は50カット編集(32ページ)のものが主流だったんです。
ですから、
当時に比べると、今のアルバムは “説明的” なものが増えた印象があります。
ビデオとは違って、お写真というのは一瞬一瞬を切り取っているので、
あえて、間がまびかれることで生まれる “行間” みたいなものがあるんですね。
私がお作りしているサンプルアルバムは多くの場合、
私たちの特色を出す目的もあって、
各卓や記念写真の類をほとんど入れないでお作りしています。
加えて、メイクシーンに見開き3ページ分使ってみたり、
シーンの間と間を意識したレイアウトにしているので、
かなり勿体ぶった編集(余韻がある)になっているんです(笑)
かといって、10年前に比べるとページ数が倍以上多いので、
実際にお客さまのアルバムの編集を担当するときに、
各卓や記念写真の類が加わっても、
ページ数が多ければ、ページ割りでメリハリをつけることができるので、
記録性も保ちつつ、ドラマ性も保っているものにできるんです😌
なので、
ページ数は多め、だけど、編集カット数はほどほど
これがデザイナー視点からだとおすすめです💫
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❹ アルバムの耐久性について
これもブライダルフェアでよく聞かれる点なのですが、
基本的に弊社では、
高温多湿な亜熱帯地域でない限りは、
100年は持つものを採用しています。
ただ、物理的な強度の違いには、当然差があります。
たとえば、ページとページの間に間紙(かんし)が入れてあって、
1ページが板のように厚いものは、薄めのものに比べると折れにくいです。
中には樹脂ペーパーといって、プラスチックでできたペーパーもあり、
こちらに関しては薄くてページがめくりやすいのに折れにくいという特徴があります。
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❺ アルバムの画質について
これにはグレードがあり、大きく分けると次の2種類あります。
・銀塩プリント
・オンデマンドプリント
はじめに、もっとも高品質&高画質なのは《銀塩プリント》といって、
いわゆる生の写真にラミネート加工を施したタイプのもので、
これが最も画質が綺麗で、ラミネート加工もしてあるので耐久性にも優れています。
次に、オンデマンドプリントは、
簡単に言ってしまうと《インクジェットプリント》のようなものなのですが、
画質はアルバムの種類によって違いがあります。
近年はプリンターの性能がかなり良いので、
銀塩プリントとほとんど遜色ないくらい綺麗なものも中にはありますし、
実際にアルバムを見るときに、
アルバムすれすれに顔を近づけて見ることもないでしょうから、
普通に手にとってアルバムを見る分には、然程気にはならないです。
また、オンデマンドプリントの場合には、
印刷できるペーパーの種類が豊富なため、
・温かみがあって紙の風合いを残したペーパー
・撥水性と強度に優れた樹脂ペーパー
・爽やかな印象になるホワイトペーパー
といったものがお選びいただるのが魅力です。
このあたりは本当にお客さまのお好み次第なので、実際にサロンなどで実物を手にとってご覧になった時の直感でお選びになるのがおすすめです🌿
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❻ いちばん大切なことは
ここまで、デザイナー視点でいろいろと申し上げてきましたが、
やはり、いちばん大切なのは、
お二人が満足する1冊かどうか
これだと思います。
私自身、実際に自分たちの結婚式の写真を選ぶ段になって、
どれも好きな写真過ぎて選べない…!
と、その時になってようやく、お客さまの気持ちがわかりました😅
そうなんです、選べないんです!
だって、どれもかけがえのない思い出だから😭!
しかし、どんなに良いお写真でも、
1冊のアルバムにまとめるときには、あれもこれもと入れてしまうと、
どれがメインで、どれがサブなのか、メリハリがなくなってしまうので、
心を鬼にして素敵なアルバムになるようにお写真を選ぶようにしてはいるのですが、
でも、やっぱり、お二人がお載せになりたいお写真があるなら、
遠慮なく選んでしまっていいんです。
だって、お二人と人生を共に歩む1冊なんですもの。
お二人が見返したときに
「良い結婚式だったね」
そう思えるアルバムが、一番いいアルバムだからです。
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というわけで今日は、アルバム選びのコツについて、
デザイナー視点からいろいろとお話させていただきました🙌
お二人にとって、最善のチョイスができることをお祈りしております☺️
ではまた!
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